-低速 領域-
review 英雄伝説Y空の軌跡ハード:PC(Windows/98/2000/Me/XP)発売日:2004年6月24発売メーカー:日本ファルコム
ストーリー:★★★★ ストーリーは重厚な感じでは無く、ライトノベル調の物語です。 ですが、決して出来が悪い訳では無くむしろ最近のゲームにしてはそこそこ上手く出来ているストーリーだと思います。 王道な展開故に好き嫌いが分かれそうな感じではありますが、特に問題はありません。 全編に渡って、中だるみは殆どありませんでしたが序盤〜中盤は少々印象に残りませんでした。中盤〜後半にかけて面白くなってくるなと個人的に感じました。 世界観:★★★★☆ ファンタジックな世界観がベースと思いきや、飛空挺やエスカレーター等の近未来的な部分が多く見られ、非常に個性的な雰囲気を出しています。 近代的な設定とファンタジー的な設定の纏め方が上手いと思います。例えば「魔法」の理屈を「クオーツ」という「回路」で解決してるあたりとか・・・ 町の造形(?)も非常に丁寧で、世界観にスッと簡単に入れるのも凄い所。特に町を彩るテクスチャーには、職人魂を感じるほど丁寧で素晴らしいです。 キャラクター:★★★★ 最近のゲームにありがちな、若い男女が中心です。 キャラクターのグラフィックは、多少オタク向けかもしれませんが個人的には十分許容範囲。 パーティメンバーの性格設定は「一部」を除いて結構ありがちな感じ。ですがその分嫌いなキャラクターができにくいというのもあります。何人か特異な性格のキャラクターもいますが、彼等はかなりいい味出してますよ。特にオリビエとか システム:★★★★ 特に珍しいシステムはありませんが、クォーツというシステムは良かったと思います。 これにより自由に魔法を組み替えられたり、キャラクターの能力を調整したりと色々と遊べました。とくにクォーツで魔法を設定するのは良かったです。 後はブレイサークエスト。これは、MMORPGなんかにありそうなシステムですね。オフラインのゲームでこのようなシステムは、意外と珍しいのでは無いでしょうか。 特に問題ないシステム面ですが、唯一の心残りが。 それはお遊び要素が少なかった事です。もっとミニゲーム的な要素を入っていれば良かったと思います 戦闘:★★★★☆ グランディアエクストリームと良く似た戦闘システムです。 戦略的な戦い方が要求される戦闘で、結構深い戦闘システムだと感じました。 ATバーによるタイミングや順番が非常に重要で、相手にボーナスアイコンを取られないように待機したりCPの使い方で状況が変わったりと中々頭を使うシステムだと思いました。 音楽:★★★★★ 音楽はかなり良い方だと思います。 何しろ私自身、店頭で流れていたプロモーションビデオのBGMを聞いて購入を即決したのですから。 ジャズ調の曲や、オーケストラ風の曲など、どれも完成度が高いです。私の好きな曲は、デモムービーで流れていた「虚ろなる光の封土」と戦闘曲である「Sophisticated Fight」です。 総評:★★★★ 最近のRPGの中では、良く出来た作品だと思います。 目立ったバグも無く、安心して遊べますがパソコンという多少特異なハードのため、パソコンのスペックによっては起動すらしない事も・・・ 後は物語が実は2部作だった事。これはシナリオ上の問題で仕方が無い事だとは思いますが、出来れば一本のゲームとしてまとめてくれた方が良かったと思います。未完のままゲームが終了してしまうと、その後が気になって仕方が無いですorz |