-低速 領域-
review グランディア エクストリームハード:プレイステーション2発売日:2002年1月31日メーカー:エニックス(現・スクウェアエニックス)
ストーリー:★★ 正直ストーリーは全く印象に残りませんでした。 RPGとしてこのストーリーの薄さは致命的だと思います。もう少しきちんとしたシナリオをつければ評価は少なからず上がっただろうな、と感じました。 あと、イベント会話中のキャラクター演出が乏しいです。PS2なのに口パクすらしないって・・物語の殆どがダンジョンに潜っているだけなので、RPGというより不思議のダンジョン系に近いものを感じました。 世界観:★★★☆ 独特な世界観は結構良かったです。 エンシェントギアという永久機関を生かした乗り物が搭乗したり、古代文明の面影が残る遺跡等、興味深い箇所が結構ありました。 ただ如何せんゲーム中で行ける範囲が少なく、その個性的な設定を完全に生かしきれなかったようにも感じられます。 恐らくゲーム中で行ける範囲が狭く感じたのは、主人公の「地導師」という職業のためだとは思いますが、もう少し町などを増やしたりしてくれれば良かったと思います。 キャラクター:★★★ あまりにもキャラクターの個性が強すぎて、好き嫌いの分かれそうなキャラクターばかりです。 先述しましたが、イベント中のキャラクター演出が乏しいのもキャラクターに愛着が沸かない原因だと思いました。重要なシーンでも、無表情で口パクすらしないキャラクター達は非常に 残念です。 それに、キャラクターと物語の接点も乏しいのが残念でした。序盤は精霊暴走とキャラクターの関わりが出てくるのですが、中盤以降はほぼ皆無だったと思います。殆ど主人公のみで話が進んで行ったような・・・ システム:★★★★ マナエッグ合成やスキルブック等、やりこめるシステムが多彩で良かったです。 自動生成ダンジョンや、ラッキーシャッフル、レアアイテム収集などやりこみ派のユーザーにとってはとても楽しめるシステムでした。 クリア後のエクストラダンジョンやコンサート等のお楽しみ要素があったりと、システムの面では中々良かったと思います。 ただ、もう少しミニゲーム的な遊びがあれば良かったなぁ、と感じました。 戦闘:★★★★★ 戦闘はとても面白いと思います 半リアルタイム形式で行われる戦闘は、戦略性が高く状況によって様々なコマンドを選ばなければ有利に戦いを進めることができません。 各キャラクターの特性を生かしたスキル設定や魔法設定、キャンセル攻撃とコンボ攻撃のタイミング等、奥がかなり深いと思います。 戦闘にはまれた人は、このゲームをそれなりに楽しめるのでは無いのでしょうか。逆に戦闘を好きになれ無かった方は、あまり楽しめ無いと思います。 それ程までに、このゲームの戦闘の比率が高いと感じました。 音楽:★★★ 格好良い曲は多いんですが、あまり印象に残らないと言った感じです。 恐らく物語の印象が薄いので、音楽も印象に残りづらいと言う事でしょうか。 ですが、戦闘の音楽は中々秀逸だと思います。優秀な戦闘システムと相まって、いい感じに燃えてくる感じが良いですね 総評:★★★ 普通のRPGだと思ってプレイすると、残念な気持ちになると思います。 このゲームはRPGというより、不思議のダンジョン系等と言った感じでしょうか。尤も、全てのダンジョンが自動生成という訳ではありませんが。 秀逸な戦闘に比べ、ストーリーやキャラクターが残念な感じでした。 もっとストーリー等を見直し、行動範囲を広くし、キャラクターを魅力的にすればこのゲームの評判はかなり上がっていたと思います。 良く出来たシステムだったので、余計に残念に思えました |